第37回関東甲信地区医学検査学会 2000.10.14-15

検査科ネットワークと山武地域治験ネットワークの立ち上げ

 

〇外口徳美致 松井真理子 森川一裕
(千葉県立東金病院検査科)

     

【目的】

地域医療に貢献できる検査科を目指し今年2月より、Webサーバーを利用した検査システムを構築した。さらにこの機能を活かし我が国初の試みである山武地域治験ネットワークの立ち上げに取り組んでいるので報告する。

 

【方法】

検査科内の各検査機器を東芝グローバルビジョンの検査オンラインシステムに接続しOCRによるオーダー送信、採血管はBC−ROBOによるバーコード貼付、結果はWWWサーバーに蓄積され外来病棟各端末から検索する。治験の診療記録は電子保存とし外注検査はSRLが担当、結果はオンラインで検査科サーバー経由で治験サーバーに送られる。当検査科測定の治験患者結果も検査科サーバーから治験サーバーに送られる。治験参加クリニックのデータはインターネット経由(仮想専用線VPN)で治験サーバーに入る。データチェックはリアルタイムで治験業務担当の検査技師により行なわれる。検査結果に付加価値を持たせる為、当検査科では治験患者データを、データベース桐を使い検査値をグレード分けしてHTML形式でイントラネットに載せることにした。尚院内治験以外の検査パニック値の患者は各項目毎にファイル作成しHTML形式で載せる為、現在項目を増設中である。

 

【結果、考察】

時代の要請は各病院の病診連携や患者データ共有化基準値統一に向かっている。Webを利用した検査システムの為そのまま治験ネットワークに進める事ができた。データはEUCする事で付加価値を持たせる意義ある仕事に入っていける環境が整ったと言える。治験ネットワークは当院だけでなく山武地域医療レベルアップと活性化に貢献する事が期待される。H12.6現在                                                                                                                                                                                     

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