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当院におけるH・ピロリ除菌の現状

○大沢真知子 宮内祥二 宮鍋寛 湯浅幸子 白熊昭司(松戸市立病院生理検査室) 徳弘直紀 平井康夫(松戸市立病院消化器科)

<目的>H14年1月〜4月までに当院にて胃・十二指腸潰瘍でH・ピロリ陽性と診断されその除菌療法を施した患者の除菌成功率を求めた。

<方法>胃・十二指腸潰瘍と診断された患者に対し初回検査として、ウレアーゼテスト、生検、血清検査、尿素呼気テストのうち1検査を行い、陽性者に対し除菌目的で、オメプラゾール1回20mgまたはランソプラゾール1回30mg、アモキシシリン1回750mg、クラリスロマイシン1回200mgまたは400mg、を1日2回7日間経口投与し、4W後に尿素呼気テストを行い2.5パーミル未満を除菌成功とした。

<結果>除菌実施者88名のうち除菌成功者74名、除菌不成功者14名で除菌成功率は84%であった。

<考察>除菌成功者の中には再除菌で成功したもの1名、除菌不成功者の中には再除菌しても不成功だった人が5名であった。年齢別除菌成功率では、40〜49歳が81%、50〜59歳が90%、60〜69歳が85%、70〜79歳が83%、80歳以上100%と良好な結果が得られた。

<結論>当院のH・ピロリ除菌率は、84%であった。全国平均から見て平均的な結果と思われる。

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