年齢/性別:70歳 女性
主訴:左乳腺EAC領域に40mm大の腫瘤
採取方法:乳腺穿刺吸引

乳頭腫(papilloma)

多数の泡沫細胞を背景に、線維性間質茎を伴った結合性の強い乳管上皮集塊がみられる。集塊からの細胞のほつれ像は認められず、乳管上皮と筋上皮の二相性は保たれている。
また、アポクリン化生細胞、空胞変性を示す遊離した乳管上皮集塊が出現している。
出現しているアポクリン化生細胞の核は細胞の中心に位置し、1〜2個の核小体が目立つが核クロマチンは比較的均等分布であり、結合性の低下、配列の乱れ、ほつれ像など悪性を疑う所見は認められない。