４４歳、男性。ネフローゼ症候群の患者である。尿沈渣中に見られた矢印で示す成分を判定してください。 尿定性検査成績：ｐＨ6.5 蛋白（2+） 糖（−） 潜血（3+） |
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| 正解：コレステロール結晶 |
解説：無色の一角に欠損のある方形板状より、コレステロール結晶と推測し、エーテル溶解試験で確認し判定した。コレステロール結晶は中性ないしアルカリ尿に見られ、無色の一角に欠損のある方形板状、菱形板状結晶で、ネフローゼ症候群、のう胞腎症、乳び尿などで認められる。
クロロホルム、エーテルで溶解する。
時として、リン酸アンモニウム・マグネシウム結晶、シスチン結晶との鑑別が必要なことがある。
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国保松戸市立病院 渡邊 一博 |
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| 回答集計 参加施設数 76 | ||
| 〇 | コレステロール結晶 75（98.7％） | |
| リン酸カルシウム結晶 1（ 1.3％） |
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