第22回千葉県臨床衛生検査学会抄録(平成13年2月11日開催)



当院における中央採血室の現状と今後

 ○三橋裕行、上野芳人、桑田昇治、木野内喬
 (帝京大学医学部付属市原病院中央検査部)

【はじめに】当院の中央採血室は、1986年6月より看護婦指導のもと看護婦1名と技師1名の2名で採血し採血管準備は事務員1名の体制で開始した。
【現在までの変遷】1986年6月〜1995年までは各検査伝票(尿、血液、免疫、生化)の項目をチエックし、採血管に患者名を記入したラベルを貼り採血を行った。この頃は、チエック漏れや採取管違いなど人為的な間違いが多かった。
1996年4月より臨床側NECのオ-ダ-システムと中検PC-LAKSの導入により臨床側から検査入力されバ-コ-ド対応となり、事務的な処理が簡素化され人為的なミスは激減した。
1999年5月より富士通LAINSシステムに移行し採血管準備システムBC-ROBO585導入により外来採血だけでなく、入院患者の翌日分の採血管を準備し、看護助手に各病棟に配布をしていたが2000年8月より中検技師が入院患者の翌日採血管を各病棟に配布当日は検体集配を開始した。
病棟の検査結果報告が迅速になった。
【現在の採血患者数について】
2000年度4月〜10月までの月間件数平均は3800人〜3950人であった。月〜金の曜日別件数の平均は、月-170、火-195、水-180、木-175、金-170であり午前中に約75%を占める。午前中の採血者は、看護婦1名、技師1名の2名で行い混雑してきたら技師をオンコ-ルし3名で採血を行う。また、土曜日は技師1名で行い平均80人の採血を行っている。
【問題点および今後】●採血者個々の採血技術の向上を重ねる必要がある。●検体検査部門の技師だけではなく生理検査部門の技師も含める必要があると考えられる。●将来的に中央採血室は、臨床検査技師で行い、採血だけではなく患者からの臨床検査に対する疑問、検査結果などの解釈など説明をする検査室にしていく必要があると考えられる。
          0436-62-1211(1200)

制作・著作:社団法人千葉県臨床衛生検査技師会