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長径6cmの充実性腫瘍を認める。組織学的には、微小な核小体を伴う円形核と、淡明な細胞質を有する腫瘍細胞が増殖した腫瘍である。腫瘍細胞の形態像は比較的均一である。腫瘍細胞はシート状に配列しており、軽度のリンパ球浸潤を伴う部が認められる。腫瘍により既存の細精管組識はみられなくなっている。
腫瘍細胞は、免疫組織化学的に、PLAP(+),LCA(-),AFP(-),hCG(-)の所見を呈しており、Seminomaと診断する。腫瘍は精巣内に限局しており、精巣上体、精管への腫瘍の進展はみられない。他のgerm cell tumorの成分は認められない。
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